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レジットの契約

消費者の日々の生活にはなんらかの契約が関わっています。買い物をすると売買契約、電車に乗れば運送契約、電気や水道を使うには加入契約などたくさんあります。消費生活は金銭のやりとりそのものですから、このように契約があちこちにからむのですが、契約を実感することがないものもたくさんあります。コンビニで買い物をしてお金を払っても、電車に乗っても、それがいちいち契約に基づくものと感じる人はまずいないでしょう。その理由は契約書がないからです。なかには運送契約のように約款があるものもあるのですが、それほど一般的ではありません。

不動産を買ったり、アパートを借りたりするときはもちろん契約書がありますが、それを仕事にしている人でない限り、それほど頻繁に発生するものではありません。消費者が契約を意識するのは、誰でも一つや二つ契約がある保険と、後払いで支払うクレジット契約です。後払いといっても公共料金のようなものは、料金として払っているだけでそれほど契約を意識することはありません。水道の蛇口をひねったり、電灯のスイッチを入れるたびにメーターの上がることを恐怖に感じるほどのエコ精神に富んだ人は別ですが、たいていは請求書の確認のときに節約を考えるのが普通の感覚です。

これに対して今やほとんどの人が使っているクレジットカードは、最初に会員申し込みをしたところからそれ以後も使うたびすべてが契約行為です。その契約とは使った分を後日支払うという内容です。たいていのクレジットカードは、ショッピング(販売信用)とキャッシング(消費者金融)の機能がありますが、目的物がモノかお金かの違いだけで契約内容にそれほど大きな違いはありません。これらの契約は与信(信用供与)契約といいます。

正確にいうと、ショッピングの場合は立替払い契約あるいは債権譲渡契約であって、キャッシングの場合は金銭消費貸借契約です。そのどちらを受けるかは利用する人の経済状況によることが、最も大きな理由と動機の違いになります。どうしても現金が必要な場合にはキャッシングを利用しますが、そういう取引や場面はそれほど多くありません。したがって取引自体は圧倒的にショッピングが多くなっています。なお、与信契約というのは与える側からの言葉ですが、消費者側から見るとただクレジットを使った、お金を借りたといった程度のものです。

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